旅の始まり

あるクリスマスの話 6

随分と長い時間を眠っていたようだ 「雷人!」 ハットが俺が起きたことに気が付くと俺の使っているベッドに駆け寄ってきた 「あー…どれくらい寝てた?俺は」 「一週間だよ!一週間!心配したんだぞもう…」 俺は自分のことよりもハットの方が心配になった 「…

あるクリスマスの話 5

俺は小さく古いが懐かしい趣のある館の中に入って行った 中は閑散とし、そして何もなかった 長い事誰も手入れをしていないのか埃だらけで蜘蛛の巣まで張ってあった だが何か魔力のようなものを感じた 部屋を一つ一つ見ていったがどれも中には空虚な空間があ…

あるクリスマスの話 4

人里前に来たが俺は明らかな異変に気が付いた 黒いドームのようなものが里を包み込んでいた 「何だこれ…でも行かなくちゃあいつは!」 俺は中に入ろうとしたが思いっきり弾き飛ばされてしまった 「くっ!…はぁ!」 受け身を取り剣を思いっきり振り下ろすもの…

あるクリスマスの話 3

「…久々だな、ここに来るのは」 あぁ、とハットが返事をした 俺らは訳があってここ(幻想郷)に久しぶりにやってきた その訳っていうのが・・・・・・・・・ 一時間前 博士に影のサンプルを渡し俺らは食事をとっていた 「にしても博士の奴凄い顔してたな」 ハットが思…

あるクリスマスの話 2

この作品にはよその子要素があります ー前回のあらすじー 友人たちと集まって鍋をしていたがうっかり寝てしまいとんでもない悪夢を見てしまった雷人、そして謎のクリスマスプレゼントソード ー本編ー 箱の中に入ってた不思議な形の剣を俺(霧雨雷人)は手に…

あるクリスマスの話

ある雪降る日の出来事 「あれからもう何年経つのだろうか」 俺こと霧雨雷人は曇り空を見上げながら呟いた 影、神器…そんな異変を解決したのも大分前になる話だ 最近は幻想郷を離れてもともとの世界で暮らしている 「おーい、雷人ー?」 呼びかける声の方を向…